[Thought] 会社で働くということ

どうして、会社で働くとお金がもらえるのだろう。
会社が社会に対して価値を提供し、その対価として、お金を受け取る
個人が会社に対して価値を提供して、その対価として、お金を受け取る

いろいろな人と話していて、2つの考え方があると思った。


ひとつはロールモデルを前提する考え方である。
この場合、
1.会社が個人に役割を割り当てる。
2.個人が割り当てられた役割を全うして対価としてお金を受け取る
という考え方になる。
割り当てられた役割を全うできれば、割り当てられた役割の対価が
受け取った金額に相当であるかどうかには個人の責任がないという考え方だ。


もうひとつは、全体最適を前提にする考え方である。
この場合、
1.個人が会社に対して価値を提供する
2.会社が個々人の価値の総力として受け取った総価値から投資を差し引いて
  個人に分配する
という考え方になる。


どちらがよい、わるいとは言わない。ただ、ロールモデルは、うまくはまれば、
効率的ではあるが、役割を割り当てる人がよほど優秀でない限り、
知識産業などの新しい産業ではうまく機能しない様であることは確かだ。

であるのならば、私のような間接部門は、とりわけ、「会社のために良いことをする」
ために毎日会社に来ているのだ、という意識を忘れてはいけないと思う。
それがある程度でも数値化できれば、これにこした事はない。しかし、努力はしつつも
営業や製造のように数値化できないからといって、考え方自体を放棄しては
いけないと思う。考え方と計測できるかどうかは別問題だ。

まず大切なのは、「会社のために価値を提供する」ことで自分が対価を受け取っていること、
今自分は、対価に見合う価値を会社に提供できているのか、教育も含め会社からの
投資分はリターンできているのか、自問自答していく姿勢ではないだろうか?

肉体労働すれば、それに比例して価値を提供できるわけではないのだから